サリドマイドの過去と未来

 
サリドマイドの過去と未来

サリドマイド薬害事件。
これは、1957年にグリュネンタール社から発売された
睡眠薬の名称です。
この薬の副作用で誕生した奇形児が大きな社会問題を
巻き起こした。

もともとは癲癇の治療薬に開発されたもの。
しかし、全く効果がなく、代わりに睡眠作用が認められたため
睡眠薬として販売された。
しかし、1961年頃から副作用が原因で四肢が発育不全で
生まれてきてそのまま発育するアザラシ肢症が大きな問題となった。
当初、副作用はほとんどなく安全な薬として
妊婦のつわりや不眠症の改善として多くの人に使われていたことが
被害の拡大につながった。

このような被害の原因は、
サリドマイドが持つ、血管新生阻害作用により、
胎児の手足の毛細血管の成長を妨げ
奇形を発生させる原因と考えられている。

しかし、その一方でその作用を利用し抗ガン剤にしようと
研究が進んでいる。
それは、がん細胞の増殖に必要な毛細血管への阻害をして
がん細胞の増殖を抑えようというものだ。

その他にもサリドマイは様々な疾患に効果あると言われている。
例えば、
エイズウイルスの増殖を防いだり、糖尿病性網膜症と
黄班変性症の予防や各種のがんに対する抗ガン作用が認められています。

またハンセン病の治療にも使用されています